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第33回関西囲碁将棋記者クラブ賞の表彰式に出席した囲碁の井山裕太二冠(右)、将棋の藤井聡太名人・竜王(中)、将棋の福間香奈女流六冠=2025年6月19日午後、大阪府高槻市の関西将棋会館、佐藤圭司撮影

 関西囲碁将棋記者クラブ(加盟20社)は、第33回関西囲碁将棋記者クラブ賞に、囲碁部門で井山裕太二冠(36)=王座、碁聖=、将棋部門で藤井聡太名人・竜王(22)=王位、王座、棋聖、棋王、王将と合わせ七冠=、特別賞に将棋の福間香奈女流六冠(33)=清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=を選び、19日に大阪府高槻市の関西将棋会館で表彰式を行った。

 選考の対象は関西在住や関西所属の棋士ら。囲碁は2024年、将棋は24年度の活躍を対象に、関西の囲碁将棋担当記者が投票し、選出した。

 囲碁部門の井山二冠は大阪府東大阪市出身で日本棋院関西総本部(大阪市)所属。名誉王座の有資格者になったことや、棋聖戦の挑戦者にもなった活躍が評価された。5年連続17回目の受賞。井山二冠は「昨年は、自分なりに技術面でも手応えを感じられるような戦いを多く出来た1年だった。一方、今年に入ってからは、良い時と悪い時の波が大きくなってしまっている。藤井さんや福間さんを見習って、高い次元で安定したパフォーマンスをしていけるように、自分自身の囲碁を見つめ直していけたらな、と思っています」などとスピーチした。

受賞した3人がスピーチした

 将棋部門の藤井名人は愛知県在住だが、所属は日本将棋連盟関西本部(大阪府高槻市)。24年度は叡王以外の七冠を防衛したことが評価され、5年連続5回目の受賞となった。

 藤井名人は「私自身の昨年度を振り返りますと、叡王戦では失冠ということもありましたし、内容を合わせても課題が少なからず見つかった1年だった」と切り出し、「ただ、その分伸びしろというか、改善の余地というものも多く見つかりましたし、それとしっかりと向き合って見直していくことで、より実力を高め、皆様に面白い将棋をお見せできるように、これからもしっかり取り組んでいきたい」と述べた。

 藤井名人が棋士になったのは…

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